地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、葛飾区の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

葛飾区の地域情報サイト「まいぷれ」葛飾区

【2019年4月総会 記念講演】報告内容[片岡恭一氏]

東京中小企業家同友会 かつしか支部

●開催日
2019年04月22日(月)

●会場
二葉會館 葛飾区金町6-2-1 ヴィナシスコート2F

●主催支部
かつしか支部

●報告者
片岡恭一氏 ㈱片岡屏風店 代表取締役 墨田支部会員(同友会歴38年)

●タイトル
どうして続く 屏風一本のカラクリ経営 ~73年の歴史には理由がある~

<内容>
・片岡屏風店
東京都墨田区向島で1946年に創業。節句用の屏風を中心にホテル式場、室内装飾用など多くの屏風を作り続けている、東京で唯一の屏風専門店。今では、オーダーメイドで箪笥の奥に眠っている帯や着物を、屏風に仕立てて思い出の一つとしてインテイリアに作り変えることもしています。

ポイント1
■同友会への入会
父親は二男で叔父の手伝いをしながら昭和47年、独立して法人化。父親からは屏風屋は継がなくてよいと言われていましたが、大学卒業後の昭和54年「片岡屏風店」に入社。約1年働き5月に結婚するも、その3日後に父親が他界。母親が健在だったのと、従業員が残ってくれたことに助けられ24歳で代表取締役に就任。しかし、小切手や手形の扱い方など全くわからない状態でした。たまたま近くに中学生時代の友人がおり、その友人のお父さんに、妻と毎日のように仕事が終わってから夜な夜な銀行との対応の仕方などを聞きに行っていました。一生懸命メモをとり勉強を続けていると、「そんなに勉強したいなら同友会に入りなさい」、「そして入ったらすぐに幹事になりなさい」と勧められ入会。当時、その友人のお父さんは同友会墨田江東支部の支部長をやっておられました。言われた通り同友会の幹事になると、今までやったことのない例会づくりや司会など、たくさんの経験をすることが出来ました。中でも一番印象に残っている例会に【無責任提言シリーズ】というのがあります。一人の方がまな板の上の鯉になって色々なことを言う。それに対して周りの方は「あーでもない」、「こーでもない」と無責任に提言する。その『無責任に提言されたものを否定しないで受けいれる』。この例会では、自分の屏風に対する固定概念に対して、すごく新鮮で様々なヒントを得ることが出来ました。また、とある支部長は「とにかく同友会は出会いだ」「出会いと書いて人生を読む」と言っていた程、まさに同友会は様々な出会いの場であります。

ポイント2
■墨田区「小さな博物館」への認定
平成3年、新社屋完成。実はその時、とある外国人女性に背中を押され、費用はかかりましたが1階を屏風のショールームに改装。このことが後に大きなポイントとなりました。平成8年、墨田区の「小さな博物館」工房ショップ墨田マイスターに認定され、さらに若手を中心とした墨田区の「産業振興会議」に3年間、前向きに参加し続けました。平成18年には墨田区の推薦で東京都優秀技能者(東京マイスター)に認定されます。墨田区がPRとして新聞にこのことを掲載、連日お客でひっきりなしとなる程の大きな影響がありました。また今まで知らなかった近所の方にも知って頂き、とてもたくさんの地域の方にも来て頂けました。さらに、NHK「美の壺」にも出演。NHKの影響力は大きく、その後民間の放送局もどんどん取材にくるようになり話題となりました。そして東京スカイツリー開業に向けた平成23年、ショールームを大幅改装。墨田区から補助金を頂くことができ、2階に多目的スペースを設けます。平成29年には、東京都「BuyTOKYO推進活動支援事業」に応募し採択されたことで、2年間の補助金を取得。パンフレットやホームページ、海外向けの国際屏風の動画などを作成。翌年の平成30年「IFFTインテリライフスタイルリビング2018」にも補助金を活用し半分の費用で出展。ビジネスにつながる色々な出会いが生まれました。小さな博物館を見られた方など、ものづくりをやってみたい、屏風の可能性に惹かれたモチベーションの高い方が履歴書を持ってこられるようになり、現在3名を採用しています。このような状況ですので求人活動はとくに何もしていません。

ポイント3
■体験教室の拡大
墨田区より小中学生向けに体験教室が出来ないかと言われ、普通の屏風ではなく、開くごとに4面の違った絵が出てくる『からくり屏風キット』を開発する。最初はボランティアで実施していましたが、長続きはしませんので、大手旅行会社に、修学旅行生向けに墨田区にくるとこういった体験が出来ますと、プレゼンを行い協力を得ました。現在、多い時は一度に40名~80名と団体での体験教室を開く大盛況となり、事業の大きな柱の一つとなっています。また、韓国の済州島からも『からくり屏風』の体験要望があったりと色々な所へいく機会も増えています。

ポイント4
■事業承継
ボストンの語学学校で1年間英語を学んだ息子が平成25年に入社。自分は同友会の「事業承継セミナー」に参加し事業承継について色々なことを勉強しました。大半の息子は会社を批判的な目で見ていると知り、日々我慢しながら息子を見守っています。現在息子も『フロンティアすみだ塾』に通い成長を続けています。理念で飯は食えないと言いますが、やはり理念があるかないかでは違うと思います。
経営理念
一、社員と共に自由な創作意欲で夢と技術を生かし、地域に貢献します
一、魅力ある屏風の可能性でお客様の要望に応えます
一、未来へつなぐ安らぎのある空間を世界へ発信します
この理念は私が作ったものなので息子の言葉は入っていません。今後息子と経営理念も見直していき、だんだんと息子にバトンタッチをしていきたいと考えています。
  • 営業時間9:30~17:30
03-3261-7201

基本情報

名称東京中小企業家同友会 かつしか支部
フリガナトウキョウチュウショウキギョウカドウユウカイ カツシカシブ
住所124-0001 葛飾区小菅2丁目
電話番号03-3261-7201
ファックス番号03-3261-7202
営業時間9:30~17:30
定休日土・日曜、祝日
Facebookアカウントhttps://www.facebook.com/katsushika.doyu/
関連ページ【HP】東京中小企業家同友会
【FaceBook】東京中小企業家同友会
【動画】同友会ってどうゆう会?
【YouTube】東京中小企業家同友会
東京同友会かつしか支部カレンダー

口コミ

このお店・施設に行ったことがありますか?あなたの体験や感想を投稿してみましょう。

まいぷれ[葛飾区] 公式SNSアカウント