地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、葛飾区の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

まいぷれ広場

[告知する] 水元公園 特別講演会「絶滅した水草を野生に帰す」~コシガヤホシクサを例に~

水元公園 特別講演会「絶滅した水草を野生に帰す」~コシガヤホシクサを例に~

まいぷれ編集部  さん

2010/09/09 11:28:51
全てに公開 コメント数(0)

先日、水生植物の研究で著名な故大滝末男氏が生前に水元公園等で撮影した水生植物の画像をはじめとする学術資料が、同公園近隣の個人宅から大量に発見されました。それに伴い現在、企画展「大滝末男の遺したもの」を9月26日(日)まで実施しています。その一環として、表題の特別講演会を開催します。この機会にぜひ水元公園へお越しください。なお、企画展ではコシガヤホシクサの実物を展示しています。


○コシガヤホシクサ(越谷星草)の野生復帰について
日本に生育する約7,000種の野性植物のうち、約25パーセントが絶滅危惧種としてレッド
データブックに記載されています。そのうち、水生植物に限ると、約40パーセントが絶滅の危機に瀕しているとされています。
それほどまでに水生植物は危機的状況ですが、(独) 国立科学博物館筑波実験植物園は、野生では絶滅してしまったコシガヤホシクサの現地復帰に取り組み、既に現地での発芽を見るなど一定の成果を上げています。動物ではトキやコウノトリなど有名な例もありますが、このコシガヤホシクサが今後現地で世代を重ねるなどの完全な野生復帰が成功すれば、野生絶滅植物の野生復帰として大変希少な例となります。
今回、この取組に直接携わった田中法生氏にお話いただきます。本講演会および企画展は(独) 国立科学博物館筑波実験植物園の協力を得て実施します。

○大滝末男氏と映像発見の経緯
大滝末男氏はみずもとこあいだめ水元小合溜を中心とする水元公園付近が水生植物の宝庫であることをいち早く見出し、「日本水生植物図鑑」の著者(石戸忠氏と共著)として知られています。平成17年1月9日逝去。
戦後間もない頃から都立両国高校生物部を指導し、水元公園付近を生物調査のフィールドとしてきました。両国高校生物部は、大学教授を始め生物関係に多彩な人材を輩出しています。
昨年、大滝末男氏が生前撮り貯めた大量の水生植物のスライドを中心とする資料が、地元の自然に関心のある方に遺贈され、保管されていたことが判明しました。水元公園サービスセンターの調査の結果、ほぼ50音順に整理されたスライドが289種約6,000点、その他スライド数千点が保管されていることがわかりました。これら全ては、水生植物保全で同園サービスセンターと協力関係にある(独)国立科学博物館筑波実験植物園に寄贈されました。

講 師 たなか田中 のりお法生氏
【講師プロフィール】
(独)国立科学博物館植物研究部多様性解析・保全グループ研究主幹、筑波実験植物園研究員、日本植
物分類学会会計幹事、水草保全ネットワーク事務局。研究分野は水生植物の系統分類学的研究。

[開催日]
2010/9/12
13時30分から15時まで

[会場]
水元公園「旧水産試験場管理研究棟」
場 所 葛飾区水元公園1-1 (電話:03-3607-8335)
【交通】JR常磐線金町駅南口から、京成バス「水元公園循環バス」で「水産試験場跡」下車徒歩2分(3月~11月の土日祝のみ運行)、東武バス「新三郷駅」行きもしくは「三郷団地」行き「桜土手」下車徒歩5分、京成バス「戸ヶ崎操車場」行きまたは「西水元三丁目」行き「水元公園」下車徒歩15分。

[参加方法]
当日会場にて、先着順に受け付けます。
※開始30分前から受付
※100名(先着順)

イベント情報掲載中!

コメントの古い順コメントの新しい順

被ブックマーク数(0)コメント数(0)

コメントする

コメントするにはログインする必要があります。