下町酒場はしご酒~江戸川のディープな居酒屋巡り
明朗会計チケット制の立ち飲み酒場
JR総武線小岩駅から徒歩約三分、西小岩通り会から入った路地に(立ち呑み酒場 さくら)がある。
店内は十坪ほどで、入口にテーブル席、奥に厨房を囲むハイカウンターと壁にもハイカウンターがあり、簡易椅子も用意される。
ここでは最初にチケット1000円「1000円で1100円分」を購入しその都度チケットを手渡す。
まずは酒。
芋焼酎「小鶴ブラック」のオンザロックにした。
届いたグラスはなみなみだ。
隣のオヤジがうまそうに食らいついているのを見て、同じくマグロブツを注文する。
酒もそうだが、肴も手頃で、ほとんどが一品三〇〇円前後。
マグロブツは冷凍でも味わいがあり、脂も乗っている。
客は労働者風のオヤジがほとんど。
三十代らしいサラリーマンもいるが、だいたいは五十代以上のオヤジばかりで、女性客はなし。
“立ち飲みらしさ”がモロに出ている感じで、居心地がいい。
一口に立ち飲み酒場といっても酒屋、焼き鳥屋が始めた主流派から、気の利いたリーズナブル酒肴をこれでもかとばかりに揃えた下町界隈の庶民派、本格的なスタンディングバー、アイリッシュパブ、さらに無国籍風を打ちだしたニューウェーブなどまで、じつに多種多様。
当然ながら客筋も店のポリシーや雰囲気、立地条件によっていちじるしく変わってくる。
もちろん、主力となる品書きのアルコールも日本酒、ビール、ホッピー、酎ハイ、ウイスキー、ワイン、カクテルなどと異なってくる。
立ち飲み酒場は、まさに「百軒百様」である。
また神田や新橋の立ち飲み屋で、壁に向かったまま無言行の僧侶みたいに飲食するサラリーマンを時々見かけるが、せっかくの立ち飲み空間、気軽に会話を弾ました方が酒だって旨くなる。
ある立ち飲み屋のジンクスに一度でも夫婦で訪れれば七~八割が離縁するという。
えっ、その店、何処ですかって……。
まあ、何組ものカップルが誕生した店も知ってますけどね。
↑この店の人気メニューマグロブツは300円
↑おでんは各100円。お通しがないのですぐ出るおでんをお通し代わりに
↑酒場の定番冷奴200円。これもすぐ出るツマミ
↑実質を最優先の店。飲兵衛で満杯になるのはアフター5です
店名 | 立ち呑み酒場 さくら |
住所 | 東京都江戸川区西小岩1-23-6 |
営業時間 | 15:00~翌0:00・[金~日・祝]14:00~翌1:00 |
定休日 | 無休【不定休あり】 |
連絡先 | なし |
関連サイト | なし |
取材日 | 2022年 |
◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規7000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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