8月1日（火）、葛飾区と葛飾区原爆被害者の会（葛友会<かつゆうかい>）の共催による「非核平和祈念のつどい」がテクノプラザかつしか（青戸7丁目）で行われた。葛友会の奥田萩子会長（95）や青木克德葛飾区長らが非核平和の実現を願った。

葛飾区は昭和58年11月に「非核平和都市」を宣言し、今年は40周年の節目の年を迎える。

式典に先立ち、青戸平和公園（青戸4‐23‐1）にて、献水の儀が行われた。これは平成2年から毎年行われており、今年で34回目。被爆後の広島市でいちはやく芽吹き、市民に生きる希望と復興への力を与えたことから広島市の市木ともなっている「くすのき」と、原爆投下後の長崎の焼け野原で最初に芽吹いたといわれている「くろがねもち」への献水が行われた。

式典では、奥田会長による長崎での被爆体験の講話が行われたほか、区内の小中学生らが作った千羽鶴を献架台に設置し、平和を祈った。

【奥田会長のコメント】
「葛飾区がいち早く非核宣言を出したことに大きな意味があり、核廃絶を訴え続けることが大切。【核のない世界】が実現される日が来ることを願っている」と話した。

【「非核平和都市」宣言について】
葛飾区では昭和58年11月に「非核平和都市」宣言を行った。この非核平和都市宣言は、我が国が世界で唯一の被爆国として、広島・長崎の惨禍を再び繰り返すことがないように世界の恒久平和と核兵器の廃絶を訴え、葛飾区が区民の生命と安全を守るため、「非核平和都市」となることを誓ったもの。また、昭和63年には青戸平和公園に非核平和を願う祈念塔が建立された。

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